「月と……」

みずたまり

 <晴れ、夕立>

11時鎌倉駅で待ち合わせをし、Kさん、Wさん、Yさん、Tさんと小町通りの「なると屋+典座」でお昼ご飯。わたしはあんかけうどんとおかずのセット、メニューはほかに冷やし稲庭うどんセット、9月のご飯セット。あんかけうどんはあんがとろりとかかり、揚げた野菜や煮含めたしいたけなどが乗っているもの。おかずはおかひじきの白和え、カボチャのマッシュしたもの、胡麻だれをかけた生のいちじく。
わたしは生まれて初めていちじくを食べた。ドライのものやジャムになったものや焼き菓子に入っているのはよく食べるが、生は初めて。
昔、家の裏にいちじくの木があって、実に虫がたかっているのや、地面におちて腐ったりしているのを見たため、敬遠していた。でも食べると好きな味だろうなとは思っていた。きのう食べてみると、やっぱり好きな味だった。

食事をしていると、偶然Hさんが奥さんと赤ちゃんを連れてやってきた。午後にワークショップで会う予定だったので、全員がその偶然にびっくり。赤ちゃんは以前会ったときはまだ生まれたばかりという顔をしていたが、きのうはしっかりとした顔になっていた。たっぷりとして立った髪の毛が、お父さんであるHさんにそっくり。



鎌倉から逗子まで電車に乗り、駅前からバスで葉山一色へ。Nさんのアトリエで行われるワークショップへ。30分ほど遅れてHさんも来る。テーマは「月」。「月となになに」というタイトルで文章を書く。
4時を過ぎたころから、音楽を聴きながらNさんのギター伴奏で歌う。英語の歌に勝手に日本語をつけて歌うのだ。むつかしいけど妙に楽しい。「朝までぐっすり寝ていて、夜中の地震に気づかない」なんてへんてこな歌を歌った。

6時半ごろアトリエを出て、逗子駅までNさんに車で送ってもらう。
スズキヤでふたり分のお弁当と惣菜、日影茶屋で日影大福を買って家に帰る。
あと少しで家につくというところで、雨が降ってくる。折りたたみ傘は持っていたが、面倒なので濡れて歩く。