満月だからか

部品

 <曇り、のち雨、のち曇り>

ときどき降ってた雨がやんでまた降って、またやんで、また降って、な一日。



今日は世間一般の給料日だし金曜だから銀行は混んでるなと思って出かけたら、思いのほか混んでなかった。雨だからかと思ったけど、あとになって、今日は26日だったことに気づいた。その後、曜日と日にちが頭のなかでわやわやっと崩れていて、30日を金曜日だと思い込んでメールしたりと、感覚がつかめない一日だった。
満月の日は、感覚が狂うんだろうか。ああ、月は雲の上……。



本屋にいたら、駅前にパトカーと救急車と消防車が数台やってきた。なにごとかと思って、本屋の会計を済ませてなぎさ通りの野次馬のなかにもぐりこむ。イヤホンをはずして、周囲の話し声に耳を澄まして、状況をつかむ。車と通行人の事故があったらしく、なぎさ通りは通行止め。車はへこみ、フロントガラスには大きなヒビ。怪我をした人が無事ならいいが。



夕方、実家から宅配便届く。ジャガイモ、たまねぎ、みかん、コーヒー、紅茶、ハブ茶、お菓子、などなど。ありがとうございます。



誰でもピカソ」を見た。ダンサーのTAKAHIROという人は、アメリカの人気番組で前人未到の9回連続勝ち抜きを果たしたという人らしい。とてもユニークなダンスだった。からだが柔らかくて、これまで見たことのない動きだった。
テレビでダンスなどを見るときにいつも感じることは、なぜカメラはそれほど顔のアップを取りたがるか、ということ。フィギュアスケートでも同じ。わたしはもっと引いたところで、からだぜんたいの動きと、構成の流れを見たいと思う。顔のアップだとからだがフレームから外れるし、ヘタするとカメラが動きについていけずに顔さえはみ出てしまう。指先や足先を見ることができない。アップ至上主義っていうものが、あるんだろうか。
インタビューものでもですね、インタビュイーが涙ぐもうものなら、目のアップになる。そんなの必要ないと思う。ぜんたいをとらえてほしいんだけどなあ。アップって、そんなに大切ですかね。