おばさんは怒っています

 <曇り>

一日どんよりと寒い。ほんの短い時間、日が射したが、ほんとうに短い時間。



買い物帰りに歩道を歩いていたら、クラブ活動なのか、ランニングしている小学生の団体がわたしを追い抜いて行った。からだを斜めにしないと人とすれ違えないほどの狭い歩道。車道から少しだけ高くなっている歩道だ。30人ぐらいいたか、そのなかほどを走っていた男の子がわたしを追い抜いて、振り向きざまに「おばさん、じゃまなんだよ」と言い捨てていった。4年生ぐらいだろうか、顔を見るといかにも人気者的な、傍若無人にふるまうことを特権としているようなあざとい顔。
どう考えても通行のじゃまをしているのはランニングしている小学生のほうである。腹立たしいので小学校に匿名の電話をしようかと思ったほどだ。通行人のじゃまになるし、車も走っていて危険だから、せめて一列に並ぶように指導してほしいと。が、最近は学校の先生にも親にも児童にも生徒にも、モンスターがいっぱいいるらしいからね。怖いのでやめました。
それにしても、自分の思い通りにならないときに相手を排除しようとするのは、気持ちが悪い。振り返った男の子を睨んだとき、彼がハッとした表情をしたようにも見えたので、それだけが救いだ。



本当にやりたいことがあるのだけれど、最近、それをすることを忘れていた。忘れていたわけじゃなく、忙しさにかまけていただけ。気を引き締めて続けていくことが大切。
夜、外に出たら少し雨が降っていた。