浮遊感
<晴れ>
気持ちよい晴れ。今日も寒い。
いつものことなのだが、出かけるまでは家を出るのが気が重い。いったん出てしまうと、たいがいは楽しい。仕事でも遊びでも外出が連日となると気持ちが萎えそうになる。バランスの取り方が難しい。
湘南新宿ラインの座席のいちばん端に座った。ぽかぽかと暖かく、いつの間にか寝ていた。日当たりのよい座席でうとうとすると、からだが浮遊している感じがする。横に立った女の人の肘で頭を突かれるまで、ふわふわ感は続いた。もちろんその女の人はわざと肘で突いたのではなく、なにかの拍子に肘を引いただけ。でも、一瞬で現実に引き戻された。
ビルの横で輪になって話している若者たちに駅までの道を聞いた。ほかにだれもいなかったからだが、なかの女の子が「その先にエスカレーターがありますから、それに乗って下っていただいたら、目の前が駅ですよ」と思いがけず丁寧に教えてくれる。デパートのエレベーターガールか案内嬢のようななめらかな言い方。
チョコレートをいただく。「これとこれは食べていいよ」と、ビターなのはcobu行き。
ワークショップの宿題がまとまらない。